2014年12月24日水曜日

国内導入実績No1、Dr.SumとQlikViewを比較する

BIツール国内導入シェアNo1であるDr.SumとQlikViewを比較した場合、1番の違いはライセンス形態です。ユーザーライセンスのQlikViewが1ユーザー毎に費用が発生するのに対し、サーバーライセンスのDr.Sumはユーザー数の制約はありません。全社的な見える化など、数百人、数千人がBI分析ツールを利用するようなシーンでコストメリットが発生します。

反対にBI分析ツールを利用する担当者が限られている場合、下記の観点でQlikViewが勝っている、もしくは同等以上と言えるほど、QlikViewに弱点はありません。

データ分析に力を入れている企業では、全社的な見える化(定型分析)にはDr.Sum、マーケティング分析(非定形分析)にはQlikViewと用途に応じてBIツールを使い分けている企業もあります。

※よく知られている例では回転寿司のスシローが上記のパターンに該当します

Dr.SumとQlikViewの製品比較


1.導入実績

 QlikView : ○ 

 世界3万社以上、国内700社以上の導入実績。

 Dr.Sum  : ◎ 

 正確なデータは不明ですが、国内数千社以上は導入されています。

2.集計速度(レスポンスタイム)

 QlikView : ◎ 

 インメモリ型DB、連想技術で超高速

 Dr.Sum  : ◎

 インメモリ型DB

※実装次第で大きく変わることもあります

3.ライセンス料

 QlikView : △ 

 450万円~ ユーザー数に応じて変動

 Dr.Sum  : ○ 

 500万円~ データ件数に応じて変動

4.保守サポート

 QlikView : ◎
 
 国内で言えばITのパッケージベンダーであるアシストのサポートが有名です。

 競争力の高い海外製のBIツールは多々ありますが電話サポートや開発支援まで対応できる代理店んを持つ製品はまだまだ少数です。

 Dr.Sum  : ◎

 国産ブランドの強みを活かし、抜群のサポート体制です。代理店や開発パートナーが多いのも魅力。

5.リードタイム

 QlikView : ◎

 多少の文法違いはありますがER図やリレーションナルDBの設計経験、SQLの開発経験が3年程度あるSEなら1ヶ月程度のリードタイムで十分使いこなせる状態になります。

 オラクルマスターシルバー程度のスキルと、帳票設計、データウェアハウスやデータ分析の経験があれば鬼に金棒です。

 Dr.Sum  : ○

6.開発生産性

 QlikView : ◎

 驚異的と言ってもいい程の生産性の高さはQlikView最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。

 数ヶ月単位から2週間単位へ、データマートなど事前の集計処理が必要であった従来型のBIツールに比べ、数倍の開発スピードで分析サイクルを回すことができます。

 Dr.Sum  : ○

7.移植性

 QlikView : ◎

 IISで構成されるQlikViewはサーバ構築から設定まで1度経験すれば理解することができます。

 Dr.Sum  : △

 モーションボードなど、幾つかの製品群で構成されるDr.Sumの移植性は容易とは言えません。

8.セキュリティー

 QlikView : ◎

 ADとの認証統合やOS認証によるシングルサインオン、Windowsのアクセス権限を利用したファイル保護、QlikView独自の機能であるセクションアクセスなど、QlikViewのセキュリティーは堅牢です。

 セクションアクセスを実装することでシート単位のアクセス制御や、チャート、データ単位での制御を容易に実装することが出来ます。

 Dr.Sum  : ◎

9.操作性

 QlikView : ◎

 クリックして絞り込む。もう一度クリックして絞り込みを解除する。これまで幾つかの会社へQlikViewを導入してきましたが、マニュアルが必要になったことは一度も有りません。

 Dr.Sum  : ◎



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